小菅孝一級建築士事務所

ルイス・カーン


近代建築を特異にしたのは、それ以前の建築ののろわれたように重苦しい石や煉瓦の壁であり、その隙間のような窓であった。近代建築の巨匠はトラウマのようにそれを否定し、自由を強調してきた。カーンの建築はそうした古典的な素材やコンクリートなど、すべての素材に対し、冷静に敬意を持って向き合っているように感じる。必要以上の開口部もないし、重たいコンクリートを宙に浮かせるような表現もしない。そんな近代魔術を使わなくとも十分な存在感を漂わせるのがカーンの哲学なのだろう。持っています。